【知らなかった10の発想】若手不足解消。施工管理募集で必要なのは給与や待遇だけではなく企業や仕事の差別化

【知らなかった10の発想】若手不足解消。施工管理募集で必要なのは給与や待遇だけではなく企業や仕事の差別化

こんにちは。グラスルーツ株式会社高橋です。今回は建設業の施工管理の人材不足、特に若手の募集、採用において有効な具体的は方法をいくつかご紹介します。弊社は企業様向けの教育、採用に利用するゲームや漫画といった面白い教育ツールを制作して提供する会社です。中でも、建設業、物流などの現場仕事をするお客様も多く、少しでもお役にたてればという思いで、専門に支援をする立場から、具体的な若手施工管理者や、職人も含めた募集の差別化を紹介します。

若手の人材獲得ができない理由の一つは、未来への投資不足



この記事をご覧になる方であれば、既に十分に認識されていることと思いますが、建設業は人材不足に悩まされています。そして、この解決策は、私の知る限りやり方があります。しかし、それにはお金がかかります。

だからこそ、最初にうかがいたいことは、

「会社は、きちんとした投資をしていますか?」

という質問です。


というのも、大企業を除きほとんどの建設業に従事する企業は中小、中堅企業です。そして、多くの企業では、車両、材料などへの投資は作業をするための投資としてされている印象ですが、中期的な目標設定をして、その目標設定に必要な中期投資をどの程度行うかで、将来の他社との差別化(仕事の量、人材の量)が変わるのです。この競争に勝ち残る企業だけが、人材の充実をはかることができるといえるでしょう。以下の図にある、重要だが急ぎでない投資を怠った結果、現状に至っていると考えることができます。



投資不足を測る、確認する質問


例えば、

「施工管理の若手を不足するために、人材紹介を活用して120万円かかる」といわれました。。果たしてこのコストは高いですか? 安いですか?

お金に感じる価値観は人それぞれですが、これが高いと感じてしまう場合は、少し自分の頭の中を整理する必要があるかもしれません。例えば、50,000円程度のアルバイト募集を考えれば、120万円は高いと感じます。このように比較対象を明確にすれば、その高いと感じる理由をしることができます。


そして、ここが中長期の目標のある会社とそうでない会社の考え方の大きな分かれ道です。

中長期の目標のある会社は、120万円が将来いくらの価値を生み出すか? や、目標達成の近道になるか?という視点で投資判断をします。この場合、その内容が高いか安いかではなく費用対効果をみています。一方、未来を考えない今だけを見てしまう会社は、身近にかかったお金と比較してしまい、結果的に額面だけを取り出し、高い安いを判断しがちなのです。

採用の応募者、特に若手であればあるほど、この考え方をなんとなく感じてしまう

採用が上手くできないという場合、最も応募者からみて違いを感じるのは、目標に向かって一丸なっている会社か、そうではない会社かという点です。

この違いは、非常に大きく、言葉つかい、仕事の説明、仕事の進め方においても顕著にでてしまいます。そしてそうなるか否かは、企業の投資に対する考え方を含む根本的な考え方によって決まってくるでしょう。

このことを、自分自身でしることはとても難しいことです。なぜなら、自分自身はその会社に長くいて、他の考え方に触れる機会がないためです。そのことに気づけない企業の担当者様も多いのが実情です。

 

人手不足解消には、ハードとソフトの両方が必要

ここまで、差別化すべきなのは考え方だと弊社の経験こら説明させていただきました。また、これに加えて、ハード面だけでは採用できない理由は、報酬の理論によってもある程度裏付けされる部分があります。

多くのweb上の情報や実情をきちんと分析できていない場合は、給与を上げる、夜間の手当てをつける、などの待遇面から手をつけます。これは、無駄ではないにせよ、採用できる、できないの決定的な差にはなりません。そのことをきちんと理解するために、以下の図を見てみてましょう。



この図で言いたいことは、給与や待遇の改善は辞めない理由や辞めない先延ばし理由にはなっても、入社するだけのインパクトにはなりにくいことを示しています。


そして、仮に給与面や待遇面を上げてもそれは、金額的な競争をしていることに他なりません。結論をいえば、給与面のアップ、待遇面の向上で、中小中堅規模の会社は、大きな会社にはかないません。

このように考えると、給与、待遇面はないといけないが、あっても選ばれる理由ではないといえるのではないでしょうか。

他業種と比較して、何が足らないかを考える。


このような状態に陥る要因の一つは、ある程度の需要に支えられている業界である点です。建設業の人手不足感は需要の多さに対応してでてくる言葉です。この需要とは、その地域、その地域でしかできないという地域需要です。他の地域に行くと燃料、宿泊などで人件費が高騰するため他の地域からの新規参入が難しい業界です。これらの地域に根づいた需要が、そこそこ売り上げが上がる感覚を作り上げています。

少し他の業界を見渡してみましょう。例えば、ITの仕事は場所を選びません。そのかわり参入も多いため、日進月歩の新たな技術を常に勉強し、すぐに活かさなければ仕事に繋がりません。

このように、本来努力すべき点が環境によって守られているからこそ、人材不足に悩まなければいけない要因になっているとも考えられます。他業種を参考にすることが多いに役に立つ業界ともいえます。

他業種の人材不足への考え方や、本当の差別化


弊社のお客様に物流系の会社もありますが、人材不足感と、環境は比較的建設業に通じるものがあります。その意味では、どのように対応しているかは非常に参考になります。この後に紹介する若手人材不足の対応の中でも少し紹介したいと思います。


また、これからご紹介する若手施工管理人材獲得のための差別化は、単なる採用のための差別化と考えるには、少し荷が思いかもしれません。しかし、それは前段に解説したように将来の投資です。この将来投資をするかどうかが結局のところ、採用のしやすさに直結すると考えます。差別化するしか、獲得の方法はないと考えるべきです。


ソフト面を差別化する10の考え方

以下に具体的な差別化事例を掲載します。単に読むだけではなく、これができる会社とできない会社のどちらに入りたいか?を自分自身に問いかけながら見てください。

①業務の流れやポイントを明確にする

今の仕事の流れや抑えるべきポイントをなんとなくやっていませんか?これらを言葉にして、誰にでも伝えられる状態にする取り組みをするだけで、個人の仕事が組織の仕事に変わります。言葉にできるということは、教えることができるということです。また、言葉になっていれば、その人が急病などで不在になっても、代わりのものが対応できるかもしれません。

②考える習慣をつける

現場によっては決められた作業を決められた時間にするだけの仕事もあるかもしれません。しかし、どうしたら今の仕事が効率的にできるか?、どうしたら全体の工期を縮めることができそうか?を自分の役割や、それを越えた視点で考える癖をつけましょう。これは、業務だけではなく、自分の意見についても同じです。自分は、何が伝えたいのか?なぜ、伝えたいのか?だから何が言えそうか?を考える取り組みが必要です。この取り組みができれば、業務改善の会話が増え、自然に活気溢れる会社になります。ちなみに、このような取り組みをある物流会社では行っています。ただ荷物を運ぶことが仕事ではなく、新たなことにチャレンジする風土が、この会社には根づいています。

③コスト意識をつける

紙をこんなに印刷してはもったいない。図面を全て印刷する必要があるのか? 請求書は何故原本を持参する必要があるのか?業界の風習まではすぐに変えられなくとも、自分の会社、自分のデスクだけを見ても気付けるポイントはありそうです。

④顧客視点を徹底する

建設業の多くは、発注が多重構造になっており、下請け、孫請けまで構造が広がります。この構造のデメリットは、顧客視点が無くなりがちになってしまうことです。いつも、あの会社が仕事をくれる。それが当たり前になってしまった瞬間に、施主や元請けが求めることを、忘れてしまいがちなのです。お客様に喜ばれることはどんなことかを、あらゆる視点で書き出してみることから始めてはどうでしょうか? そうすれば、従業員は自分の仕事を見るのではなく、お客様や目的のために働けるようになるはずです。

⑤目標を作る

先にお伝えしたとおり、企業の目標を作ることは毎回でなくても、とても大切です。今の当たり前を変えなければ、差別化はできません。当たり前を変えるための目標なら何でも良いはずです。自社の当たり前にやっていることを書き出して、目標の設定をしましょう。また、慣れてきたら、全員で取り組まなければ達成できない目標を達成してみましょう。会社が会社である理由は、組織で大きな目標を達成するためです。

⑥多能工化をすすめる

業務を細かく見てみると、意外に誰でもできそうな仕事と、そうでない仕事が存在します。誰でもできそうな仕事であれば、いつもとは違う人にやってもらうなどの取り組みをしてみてください。この先に見えるのは、少ない人材でも、よりたくさんの仕事ができることです。

⑦協力会社向けの教育をする

施工管理をする会社であれば、必ず協力会社が存在します。施工管理の仕事は、施工の管理することですから、業務の幅が自社に収まらず、必ず協力会社に及ぶという特徴があります。このときに、同じ目線や視点で仕事を見つめられるかが非常に重要になるはずです。そして、このことは日々の仕事で仲良くしてやり切るというのが定番ですが、新たな取り組みとしては、組織的な取り組みとして協力会社を含めた教育に取り組む必要があります。

⑧女性が活躍できる職場づくりをする

今、会社で事務の仕事をしている人は、本当に事務しかできませんか?その人が見積もりを作り、仕事を回すことは本当に難しいことでしょうか。多能工に近い考え方ですが、もう一度身近にある資源を見つめ直してみる機会が必要な会社は非常に多いはずです。

日本の労働人口は既に減りつづけていますが、それでも低い軌道で経済活動ができているのは、女性が働く機会が増えたことが理由です。建設業はこの点において、他業種と比較して遅れている可能性があります。だからこそ、取り組みを始めて差別化をはかる必要があります。


⑨webを活用した取り組みをする

建設業の多くは紙の文化が根強く残っています。一方で働くほとんどの人は携帯電話を持っています。携帯電話は、インターネットのつながる小型パソコンです。この携帯電話やそのたシステムを活用して、他社にはないweb上の取り組みができないでしょうか?

⑩他社がやらなそうな取り組みをする

その他、ほかの会社がやらなそうな取り組みで、生産性をあげそうなものなら、それは差別化になります。例えば、弊社ではwebサイトに、アニメを掲載する取り組みを販売しています。従業員が働く姿が、もしアニメになってwebサイトに載っていたら応募者は何を感じるでしょうか。また、誰でもとっつきやすくするために、仕事の流れやポイントを漫画で制作する取り組みもしています。

いかがでしたか?採用を成功させることは、仕事、事業の差別化をいかにできかを考えることです。できるところから取り組んで少しづつ、前に進みたいものです。

グラスルーツ株式会社は、建設業向けの差別化のツールを作成するなど具体的なサービスを提供しています。ご興味いただけましたら、グラスルーツ株式会社高橋までご連絡ください。