今回は建設業に関する業務改善できそうなポイントについて説明します。
建設業といっても幅広い業種がありますが、日本の建設業の構造で以前から問題視されていることの一つに下請け構造があります。
下請け構造が複雑になることで起きうるポイントが、ありますが、今回はそのコミュニケーションの在り方や改善すべき課題について少し触れたいと思います。
⬜︎作業者名簿はweb上で作成
安全上の理由から作業員の連絡先等を記載する作業者名簿を元請けが取り仕切り、下請けに記載させる習慣があります。この作業員名簿ですが、日本でweb上で済ませている企業さんは現在どの程度あるのでしょうか?
私のイメージでは、多くの中小、中堅企業は紙ベースで記載しているのではないでしょうか。これらの作業は、システム化に向いています。各企業がフォーマットさえ標準化してしまえば、個人の情報入力は初回と更新だけで済ませるはずです。
ぜひ、システムを導入して円滑で正確な作業者名簿ができるようすすめてほしいものです。
⬜︎現場写真の報告、共有もweb上で作成
現場の日々の報告は、携帯電話の出現で大きく変化しています。初めはカメラで現場写真を撮っていたものが、今は携帯です。また、写真のやり取りについては、中堅、中小企業ではほとんど、ラインでやり取りしているようです。ほんのひと握りの企業は、管理システムを導入し、web上で報告、共有をされているのが現状です。
ベテランからすると、ラインでのやり取りが精一杯かもしれませんが、業務効率の観点からするとweb上がより効率が良いはずです。
⬜︎これらの改善ができない、導入できない本当の課題
地域にある建設業、設備関連の仕事は、地域に根ざした仕事です。人の移動が伴う仕事のため地域外からの新規参入の競合も現れにくい仕事です。
こうした業種では、ある一定のシェアのある会社は長く安定したニーズを獲得しているといってもよいのかもしれません。
そして、こうした環境にある企業の場合、ある程度の金銭的安全性がある程度担保されているために、業務改善をする意義や意味のようなものが見出せなくなるのかもしれません。
企業が利益を蓄えて、何に投資すべきかがわからなくなるのかもしれません。環境が考える余地を奪う珍しいケースなのかもしれません。
⬜︎こうした課題への取り組み
その会社にベテラン、中堅、若手の構造があるとしたら、ベテランさんは、今のまま安定的に働くことを望むでしょう。
一方、若手や中堅の社員は自分の将来をどのように考えているのでしょうか? 月に100万円くらい稼いで、早く家を立てたい人、給与はそこそこで、休みがたくさん欲しい人、とにかく目標を立てて頑張り続けたい人など様々です。
こうした意見は、その会社の次の投資を考えるための良い材料になると思います。
ぜひ、経営者の皆様には若手と中堅の社員さんの声を聞いてほしいなと思います。
弊社でしたら、こうした取り組みをごく短時間の会議等で行うこともできます。
ぜひ、ご興味いただけましたらご連絡ください。
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