管理会計 その2 比較の限界点

更新日:8月4日

前回に続き、管理会計についてです。今回は分析する際に他者と比較しますが、その限界についてです。

先ず、多くの場合、特定の指標について比較をすることが多いとおもいます。

例えば、粗利率、資産回転率、などでしょうか。これを比較するときには、概ね、同業者との比較、もしくは自社のみでみたときに昨年比較などをすることが多いと思います。

こうした比較をするときに、一体何をみようとしているかがとても大切だと思います。というのも、比較した場合の結果は数字が高い、低い、同じの3種類しか存在しません。

多くの場合、高い数字はより高く、低い数字は高く、同じ数字も高くしたいと思ってしまいます。しかし、これでは何のために比較をしたのかがわからなくなります。

全てを高くするというのであれば、結局のところ比較した意味そのものがありません。

このような前提で考えたときに、比較して何を知りたいかが問われてきます。そこで、今回は比較して何を知るべきかをお伝えしていきます。

①自社の戦略を確認する。

同業と比較したときには売りたい商品ややり方によって結果の出方をするでしょう。自社はこういう行動をとったからこの結果、他者はこうしたらこの結果のように行動レベルの示唆が得られるまで掘り下げて考えることができれば、戦略、戦術の変更を考えるきっかけになるかもしれません。

②ベンチマークするときは効果的。

ある会社をベンチマークする際は、その会社の数字、仕組みをきちんと今の自社と比較すると、違いが見えてくることは多くあります。ベンチマークするときは、比較する違いがわかります。

③比較すべきは目標との乖離。

ここまで見てわかるように、財務分析の目的は著しく悪い数字を除いてしまえば、ほとんどが他人を見て自分のあり方を確認しているにすぎません。

自社の目標とすることとの比較が最も効果的です。

結局は自社が行きたい場所、獲得したい数字にどれくらい近づいたかです。

管理職や、数字を見るような立場に立つとついつい、財務分析をしたくなりますね。

しかし、ほとんどは意味がないと思いましょう。最も大事なのは、求める結果に近づいているかどうかです。