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中小企業とコンプライアンス、残業。

今回はコンプライアンスに関する内容です。弊社では、コンプライアンスを遵守するための教育施策も展開しています。お客様との会話でよく出るキーワードについて考えてみたいと思います。


さて、今日は残業です。残業に関する法律上で問題になりがちなのは、主に2種類です。1つ目残業代が支払われないこと。2つ目は、残業時間が36協定の上限を超えてしまうことです。


中小、中堅企業でもこの問題がおきがちですが、ではどうしたら直せるかという点について考えてみたいです。

但し、経営者が改善したいと本当に思えることを前提にしています。


①業務量が増え続ける場合は、限界点を考えておく。


仕事量が増えることは、基本的には有難いことです。だから、法定の残業時間を超えない範囲かつ、従業員の気持ちを配慮した残業は必ずしも悪いことではないはずです。しかし、気持ちに配慮がなく、かつ常態化していくと従業員の不満は募る一方です。


とてめ、重要なことはどういう常態になると黄色信号

赤信号を決定せざるを得ないはずです.場合によっては業務の抑制=受注の制限 をしなければいけなくなります。しかし、それはお客様に良い飲食を与えませんから、悩ましいわけです。

しかし、それでも抑制しなければ、人に被害が及んだり、その印象が従業員に完全につきまといます。限界点は絶対超えないという意識が大事です。



②外部人材の活用


これは業種によりますから必ず効果的とはいえませんが、外部の協力会社、外部の業務委託、などの期間限定版で外部に協力をしてもらうことも必要です。10の仕事で従業員の労働時間が多く疲弊するなら、2程度の仕事を外部に依頼してやってもらい、時間を調整する。

上手くマネジメントする機能があれば、お客様に悪い印象を持たれたることもありませんし、何より仕事を断らずにすみます。


③業務効率の見直し


大企業の付加価値が高いのは、規模の経済が働くことと、その一環で劇的な業務の見直しが行われているからです。中小、中堅企業は、本来もっと業務見直しをする必要がありますが、私の知る限りそれをしていない企業が非常に多い印象です。


例えば、以下を確認してみてください。


◯紙のやり取りが多い(請求書は郵送) 紙の無駄

◯印鑑押すのに時間がかかる  時間の無駄

◯役割意識が強すぎる     助っ人できない

◯一人の人が一つの仕事しかできない 助っ人できない


これらの見直しは、多くの企業さんで出来ていないと思います。もし、取引き先を理由にするのであれば、すぐに取引き先にも提案すべき内容です。


④成長の過渡期をどのように印象つけるか


残業の問題は、とにかく限界点を超えないという意識がとても大事です。なぜなら、どれだけ業務改善してもニーズがあれば仕事は獲得するのが普通だからです。


この成長の過渡期の過ごし方は、限界を決めて少しづつでも改善する内容を実施することが大切です。

そして、特に重要に考えたいのは、成長の過渡期の過ごし方が会社の概ねの風土や印象を決めてしまうことです。

つまり、配慮や改善のやり方で、

同じ残業量でも、

◯うちは残業が多い会社だ。

◯うちは大変だけどやり甲斐ある成長してる会社だ。

と見方が決まってしまうということです。


また、成長の過渡期は、終わりを迎えるかというと実は終わりません。会社は常に成長の過渡期だからです。

ややこしいですが、

成長の過渡期の大変な時期=その会社の通常の運営 と考える方が自然だと思います。


残業をどのように捉えてもらうか。

毎日どのように改善をすすめるか。


このことをもう一度考えてみたいですね。

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