コンプラアインスの個人目標は7つの視点から検討する
こんにちは。グラスルーツ株式会社の高橋です。弊社はビジネスゲーム、漫画、アニメを企業のコンプライアンス教育や採用に活かす会社です。
今回はコンプライアンス教育を行うさいに、個人レベルで事例研究を行ったり、対策を検討する際に利用できるコンプライアンスの個人目標を考えるための7つの視点について紹介していきます。
この記事は以下のような問題意識をお持ちの企業様にとてもおすすめです。
◯社内のコンプライアンス教育を実施しているが、考え方ややり方がいつも同じやり方になってしまうため、様々な視点を考えたい。
◯コンプライアンスを遵守するための、個人の行動目標を検討させる際に、どこを起点に考えさせたら良いかわからない。
グラスルーツ株式会社は、学習教材、ツール制作ができる専門会社です。
グラスルーツ株式会社は、ゲーミフィケーションという考え方を拡張し、独自の方法で企業向けのコンプライアンス教材を作る専門会社です。コンプライアンスを遵守するためには、きちんと事例に向き合い、自分のことのように感じとるための教育の仕組みが必要です。具体的なツールとして、ビジネスゲーム制作、漫画制作などを通じてコンプライアンス教材の制作をしますが、何よりも中身が重要です。
コンプライアンス教材の中身とは、どんな事例がどの法律を侵しているかのみではなく、それらの事例を深く想像してでてくる背景となる情報が非常に大切です。
これらの背景の情報を多面的に観察することは、コンプライアンス事例に向き合うきっかけをつくり、今からでも自分が何をすべきかという個人目標を作り出すことにとても役立ちます。
この記事では、弊社がコンプライアンス教材制作時に考える7つの事例深掘りの視点を紹介していきます。ぜひ、それぞれの視点からコンプライアンス違反事例を深掘りし、個人の目標設定に役立ててください。
コンプライアンスの個人目標を考えるための7つの視点
①個人の利益、全体の利益の視点
法令違反を起こす時、ほとんどの場合で全体の利益より自分の利益を優先してしまうために起きいます。ある事例があったときに、その事例ごとに、個人にもたらす利益と全体の利益に分けて考えてみて、全体の利益になることを目的にして行動するとどのようなことがあるのかを考えてみましょう。自分自身の行動を、より客観的に見て、法的リスクのある行動を避ける行動を考えるときには非常に役に立ちます。
②苦手意識やプレッシャーの視点
二つ目は、仕事の中での自分の苦手なことを考えてみることです。但し、ここでは人間関係については省きましょう。
例えば、
朝、時間通りに会社に来ることがしんどい
目標に対して、過度に期待されることが苦手
ものごとを整理したり、グループに分けることが苦手などです。
このような苦手意識に、強い期待がかかると人によっては悩み苦しんでしまうことがあります。また、悩むだけではなく、逃れたいという動機から結果的に法令を犯すようなリスクに繋がってしまうことがあります。
大切なことは、これらの自分の弱点や苦手意識を社内で共有きる風土です。実際に苦手だからといって直ぐに仕事が変わったり、配置転換などが検討されることはありませんが、周りの人が少しでも自分のことを理解することで、プレッシャーからくるストレスが緩和されることがあります。
③対人環境の視点
3つ目は対人環境の視点です。対人環境においては上司、先輩、同僚と良好な関係にある場合は特に問題はありませんが、必ずしも良好な関係にあるとは限りません。
ここでも、自分が苦手なタイプをきちんと考えて他人と共有することが大切です。
一般的に言われることとして、例えば高圧的な言い方をされると萎縮してうまく話ができなくなることがあります。これ以外にも、自分がうまく伝えられないことに対して、「なぜ?」を何度も問われると辛い気持ちになる。
このように、人それぞれ、対人関係の苦手意識は存在します。一般化したものではなく、個々人の苦手意識を考えることがとても大切です。
④受け止め方の違い
次は、人による受け止め方の違いです。ハラスメントは受けての受け止め方がとても大切な論点になります。また、snsなどに書き込みなどをする場合にも、様々な意見のコメントがでてきます。
個人が法律を守ることは、自分が何かを行動することですが、その前提にあるのは、社会全体の期待、周囲の期待、相手の受け止め方などの自分以外の誰かの考え方です。
例えば、部下に何度も同じことで注意をする場合、受け止め方によっては、精神的な苦痛を感じることがありえます。
自分一人の考え方だけではない、他の誰かの考え方、感じ方を想像してみることはとても大切な視点といえます。
⑤機会の視点
四つ目は、機会の視点です。よくある事例として属人的に仕事をするような職場では、不正が起きやすい機会をつくっているといえます。この場合、属人的に行なっていたものをチームで行うなどの仕組みがとても大切です。
動機とことなり、機会は仕組みを変更することで不正が起きにくい環境を作り出すことができます。コンプライアンス遵守という点からすぐにでもできる改善としてとても重要な視点だといえます。
⑥自己正当化の視点
自己正当化の視点とは、不正を直接的に引き起こす自分を正当化する理由づけです。理由づけには様々ありますが、代表的なものには以下のようなものがあります。
◯他人もやっているから大丈夫
◯会社全体のためだから仕方がない
◯自分はもっと評価されてもいいはずで、会社が悪い
◯今少しだけなら大丈夫だろう。
自己を正当化しようと思えば、ほとんどの場合どんな理由づけもできてしまうものです。自己正当化は、①から③で説明したようなプレッシャーやそこから生まれる動機がもとになっています。自己正当化する短絡的な思考に陥るパターンを自分で確認しながらも、根本動機の環境とセットにして考えることが大切です。
⑦制裁の視点
六つ目は、制裁の視点です。法律違反した場合、様々な法的な制裁があります。現実的な制裁を知ることで、罪の重さを感じることができるはずです。
また、制裁を考える場合に、自分の行動が会社全体に及ぼす影響を考えることも大切な視点です。
例えば、個人が利用するsnsによって、自分の所属する会社の情報を掲載せる場合、個人のコメントが炎上することで、所属する会社に対するイメージを変えてしまう可能性があります。
自分のちょっとした行動が、気づかないうちに大きな事件になることが、インターネットの発達によって増えてきました。
自分や、自分の所属する会社への影響をしることはとても大切な視点といえるでしょう。
いかがでしたか? 今回ご紹介した様々な視点を踏まえることで、個人の行動目標を作りやすくすることができます。
「36の具体事例の入ったビジネスゲーム、無法地帯」
今回、個人目標を考えるための様々な視点を紹介していますが、考える視点のほかに、様々な事例に触れることも非常に大切です。
グラスルーツ株式会社で開発した、ビジネスゲーム「無法地帯」を活用すれば、様々なコンプライアンス違反事例を知ることができます。
これらの違反事例に多く触れることで、コンプライアンス意識は高まりまた、個人目標を作るきっかけにもなります。
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いかがでしたか?コンプライアンスの個人目標を考えるためには、様々な事例を、様々な視点で検討することが非常に役立ちます。
グラスルーツ株式会社では、日々企業のコンプライアンス遵守に役立つ、ビジネスゲームや漫画制作などを行っています。
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