納得!従業員のコスト意識を高めるためにできることを経営者で教育のプロが考える

更新日:3月10日


近年、より必要なコスト意識の考え方。従業員のコスト意識、コスト感覚を高めるためにすぐ真似してできることをお伝えします!

グラスルーツ株式会社高橋です。今回は、従業員教育でコスト意識、感覚を高めるためにできることがテーマです。


私自身、以前は従業員として働いた経験がありますから、その経験と現在進行形の経験とを比較したときにどうしても今の方がコスト感覚、意識を持たざるをえません。

また、会社以前の問題として、人によっては家族がふえたり、介護など含めてお金の出方に関する環境が変化したときにに、環境に合わせて変化していくのだろうとも思います。

裏返すと自分が従業員のときはコストを意識しにくい環境だったと思います。これはある意味仕方のないことと思いますから、だからこそ、定期的にコストを意識し、感覚を研ぎ澄ませる訓練があると意味があるのだと思います。


では、そもそもコスト意識とはどんなものか、どうしたらコスト感覚を研ぎ澄ませるか、意識できるかをご紹介したいと思います。

◯コスト意識とは


先ずは、コスト意識とは何かから考えていきます。コスト意識を考える上では、基本原則を抑えた上で担当者目線のコスト意識、それを踏まえた俯瞰したコスト意識があると考えています。

①会社の利益を増やすことの原則

会社の利益を上げるための考え方だと考えるのが最もわかりやすいのではないでしょうか。

これはよく言われることですが、利益を上げるためには2つの考え方しかありません。それは、売り上げを上げること。もう一つはコストを下げることです。この考え方が大前提です。つまり利益を上げるための意識が、コスト意識といえます。

②自分はいくら稼ぐべきか?という考え方

営業職の人であれば誰でも一度は言われたことがあるかもしれません。例えば、自分の給与が20万円だった場合で、会社の粗利(売り上げ-原価)が50%の場合、いくらくらい稼ぎが必要でしょうか? 

この質問にどの程度答えられるかで、コスト意識やコストに関する敏感さがわかるかもしれません。 わかりやすいところでいうと、家賃、光熱費、販売用に作った会社案内作成費用、チラシ代、そもそも、営業だけではない間接部門の人員にかかるお金など様々です。

支払いをするときの銀行手数料なども、会社から出ていくお金として存在しています。


これらのお金を全て計算した上で、販売の人員の人数で割った金額が、一人あたりの最低限販売すべき金額といえるのかもしれません。

③より俯瞰して一人あたりの売り上げを考える

1人あたりの最低限の売り上げ高を考えることは、コスト意識を持つためには、必要なことですが、より俯瞰してコスト意識を考えるなら違う考え方もあります。

例えば、そもそも最低限とは考えず、ひたすらに、いかに売り上げを上げられるかの方法にエネルギーを注ぐはずです。なぜなら会社とは、利益を増やすための組織だからです。利益を増やし続けることに、本来最低限という考え方はないはずです。

このように、より俯瞰的な視座で売り上げを考えられるかも、のコスト意識といえるのではないでしょうか。

◯近年のコスト削減意識はより経営視点に

従来のコスト意識というと、メーカーにおけるコスト削減、つまり、無駄をなくす、無理を無くす、改善するといった現場レベルのコスト意識が語られてきましたが、近年では、IT企業の増加に伴って在庫を持たない仕事が増えてきたことによってコスト意識のあり方が従来のものと変化しているように感じます。

具体的には、担当者レベルのものから経営者視点がより求められるようになってきているように感じます。木を見つつ、森もみないと全体の利益が損なわれる場合もあります。

次の事例をご覧になるとそのイメージが共有できるはずです。


◯よくあるコスト意識が求められる場面


次はコスト意識が試される場面をご紹介します。どんな会社にも必ずあるはずですから、ぜひ自社に置き換えて考えてみてください。

①会社の業務が効率的になるものは購入すべきか? 

たとえば、このような問いがあったらどのように答えますか。私の場合、業務が効率的になっても買わないものがあります。例えば、業種にもよりますが、間接業務が効率化されるようなツールです。これらのツールは、確かに間接業務を改善し、効率よくします。しかし、以下の質問に答えてみてください。


aこれにより会社の売り上げはふえますか?

bこれによりいくらお金がでていきますか?


よく考えてみると、売り上げが増えずに、お金が出て行くので、利益は減ることになるはずです。少し難しい言い方にすると、固定費を上げてしまうケースです。


固定費=売り上げに関係なくでていくお金

変動費=売り上げに関係してでていくお金


目の前のことにこだわりすぎると、全体の利益を損ねてしまうケースがあります。この事例がそうです。こうならないためにも、基本に立ち返ることが重要です。

②ノンコア業務をアウトソーシングする考え方

会社によっては、コア業務、ノンコア業務を分けることで、ノンコア業務については外注するというケースは少なくありません。しかし、ここで抜けがちで重要な論点があります。それは、ノンコア業務だから外注するのではなく、ノンコア業務を外注した方が長期的に見て、会社の利益があがるだろうから外注するという点です。

この意思決定は会社によってことなりますが、少なくとも、圧倒的に高い金額で外注することはないはずです。つまり、ここにもいくらのお金が現実的に出て行くかというポイントがあるということです。

◯コスト意識を高めるために考える4つのポイント


①目に見えないコストを探してみる

自分が会社で働いていると、製造原価や、自分の給与などはコストとして明らかになっているので、わかりやすく知ることができます。


一方で普段あまり目に見えないコストも会社にはあります。例えばお金を業者に支払うときの銀行手数料です。同じ銀行同士の場合と、他行の場合で手数料が違ったり、そもそも取引量が多くなるほど比例的に伸びていくコストです。

また、社会保障料などもわかりにくいです。会社が支払う社会保険料は、労使折半ですから従業員の給与明細にのる社会保険料は半分だけです。

例えば、この2つのコストだけでも相当な金額を支払うことになるのが想像できるかもしれません。

②日々の生活で知らないというだけで、損する情報を知る

これは私の仕事のパートナーが言っていたことですが、知らないだけで損することが最近はより増えてきたといいます。例えば、現在だと企業向けの給付金や、消費者向けだとweb上にしかないクーポンのようなものがあるかもしれません。


これらの情報はwebの発達によってとても多くなったように感じます。実際には知らないことで、お金が出ていくわけではありませんが、なんだか損した気分にはなる話です。

こうならないためには、お金に限らず情報そのものにもっと敏感になる必要があるのかもしれません。情報への敏感さがお金への敏感さにつながりそうな事例といえそうてす。

③行動は早くするということの意味を知る

これは経営者と従業員で根本的に異なる環境から生まれる話です。従業員の場合、仕事をしなくても、毎月給与が支払われます。当然経営者も給与は支払われるわけですが、給与を支払うということは、社会保険料などの支払いが同時に発生することや、結局毎月の原価以上の売り上げが上がらないと、預金通帳の現金は減っていくわけです。


このことが意識できていると、行動はより早くするということだけは、経営者であれば間違いなく徹底されます。 


従業員の場合、通帳を毎月見るわけではないですから、こうした感覚を得にくいはずてす。

だからこそ、自然にお金が減っていくゲーム感覚の内容を定期的に利用することに意味が出てきます。


④損益計算書に似た表0から作る

コスト意識を高めるために管理会計を研修で学ぶこともあると思いますが、管理会計を教えるよりも、よりビジネスの原理に近い部分を検討し、自分達で損益計算書に似た表を作らせることをおすすめしています。

そもそも会社の経営者で管理会計を知っている人もいれば、知らない人もたくさんいます。それでも事業を回せるのは、ビジネスの原理を知っているからです。


それは、以下のような言葉です。

①いくらで仕入れて、いくらで売るか

②毎月何社、何人にうれるか

③毎月出て行くお金の種類は何か


損益計算書のような専門用語は必要ありません。むしろ、最も簡単な言葉で、全てを洗い出いだし、それを表にできれば自然に損益計算書ができるのです。 

いかがでしたか。

コスト感覚というのは、スキルとは異なり少しづつできるという話ではありません。意識できているか、いないかは、その人の行動を見れば一目瞭然です。

弊社では、コスト感覚が磨けるような体験型研修やゲームの開発に取り組んでいます。

ご興味いただけましたらグラスルーツ株式会社高橋までお問い合わせください。