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【建設業のリアルな取組】施工管理の仕事の標準化を漫画を活用して行い、代替可能な状況を作る

建設業のリアルな取り組み事例、施工管理の仕事の標準化を漫画を活用して行い、代替可能な状況を作る

こんにちは。グラスルーツ株式会社高橋です。今回は、実際に進めている建設業においての業務の標準化を目的にしたプロジェクトの背景や、その効果についてご紹介します。


お客様は、建設業の中でも内装仕上げ、それから解体、現状復旧工事などを手掛ける企業様です。


プロジェクトの背景



こちらの企業様では、安定した受注量を維持しながら着実に業績を伸ばしているものの、会社のステージが変わらないないことに社長自身が頭を悩ませていました。会社のステージとは、創業期数千万規模、現在は数億、そして次は10億以上を目指すステージ。このような事業規模をステージと呼んでいます。ステージを変えるためには、仕事の進め方を根本的に変える必要性を感じていました。


そして、その悩みに合わせるかのように現場では、以下のような具体的な問題がでていました。


  • 施工管理者の採用が上手くすすまない

  • 外国人の施工管理を育てるも言葉の壁もありうまくすすまない

  • こうした状況でお客様からのクレームもでる

  • そもそも仕事を属人的に進めていて、人によって言っていることが違う


プロジェクトの成果物は、施工管理のポイントを伝える漫画



このような、具体的な問題を解決するために、以下の点を押さえた成果物を作る内容をご提案しました。


◻️施工管理の仕事の標準化につながる

そもそも、成長する、ステージが変わるとは仕事の進め方をそれに合わせて変化させることです。こちらの企業様の場合、今求められるのは、仕事内容の明確化です。仕事内容の明確化とは、仕事の流れを明らかにして、流れごとの具体的な進め方を示すことです。先の現実的な問題をよく見てみると、属人的な仕事の在り方そのものが目指すステージの仕事の進め方に合っていませんでした。仕事が増えれば増えるほど、誰でも人に仕事を任せなければいけません。この人に仕事を任せる仕組みが、仕事内容の明確化といってもよいでしょう。

ある局面で、どのような判断をするか、なぜそうするべきなのかを仕事の中身とセットにして感が考えていきます。


◻️標準化された内容が外国人にも理解できる

仕事の内容を明確にできたら、外国人でも理解できるように形にする必要がありました。

今回は制作物を中国語に翻訳したバージョンも作成します。地域の仕事で外国人が多く従事する仕事の一つは建設業です。お互い手振り身振りで何とかコミュニケーションを取りなが仕事をしている現実があります。このコミュニケーションスタイルはやむを得ない部分もありますが、些細なコミュニケーションミスが、先に説明したお客様からのクレームを引き起こしている可能性がありました。お互い言語はすぐに学べませんから、何とかして要点となる部分だけは、正確に一早く意識させたいというお客様の考えのもと、翻訳版の制作に着手することになりました。


◻️理解できるだけではなく、みたくなる

そして最後に、制作物は読みたくなるような工夫を施して、かつ言葉が可能な限り少なくて済む漫画にしました。制作物と言っても、行動指針を示すようなクレドのようなものから、マニュアル的なものまで様々あります。その中でも、今回は活字少なめ、しかも読みたくける工夫付きの漫画の制作となりました。


読みたくなる工夫1

読みたくなる工夫のその1は、実際にあるリアルな事例や対応を漫画でしめし、感情や心の動きに寄り添って制作することです。まさに漫画の真骨頂とも言える部分です。


読みたくなる工夫2

実際の仕事仲間や場所をリアルに描き、話の呼び水にする。例えば、明らかに自分だと思う人が出てきたり、いつもお願いしている職人さんがでてきたり。内容もさることなから見た目だけでも楽しめる漫画をつくることで、呼んでみたいと思わせます。


今後の漫画制作の流れ


①内容づくり

先ずは、内容を確定させていきます。内容とは、伝えたいことと、伝えたいことを示す事例を組みあわせて制作していきます。この時に重要なのは、弊社がするある意味素人質問によって、仕事の内容や流れを明確にしていくので、迷いながらでも質問に常にこたえていただきたいと思います。


弊社は漫画やゲーム、アニメを企業の採用や教育に活かすことを得意にしていますから、この内容構築はお客様にも毎度喜んでいただける部分です。漫画に限らず制作物を作る過程では、この仕事内容を明確にする流れがあることで、私達の理解が深まるだけでなく、お客様自身も自分達の仕事の進め方と向き合うことになります。


②現場取材や写真撮影

内容や事例が大まかに決まったら、それを描写するための材料を取材や撮影を通じて行います。この流れも非常重要で、漫画家さんは、頭のイメージがないと当然漫画を描けません。描くためには、それ相応の材料が必要になってきます。その材料を手にいれるために、1日ないしは、1.5日程度の現場取材をしています。


③内容の文字プロット

ここまで、きたら内容を具現化するために、文字情報だけの確認をお客様にしていきます。もちろん絵がない状態ですが、全体の伝えたい内容が入っているかは、文字情報だけから確認いただけます。


④下書き

漫画の吹き出しや、荒いタッチの絵が入って状態の下書きを提出します。下書きは、ページのほぼ全てを確認できる清書の手前段階です。

これを見て、ここのコマはもっと迫力を出して欲しいとか、かなり細かい部分に至るまでの確認をしていただきます。


⑤清書

下書きで、十分に確認したらようやく清書に移ります、

清書では人物や背景まで描きますので、これ以降の変更は手間がかかるため、下書きでの念入りな確認をお願いしています。


⑥翻訳内容の挿入

外国語の場合は、吹き出しに外国語を挿入していくため漫画が翻訳された内容に吹き出しの大きさなどを微調整しながら違和感ないように進めていきます。


漫画制作でお客様が伝えたいこと


最も大事なメッセージは仕事の進め方を全員が同じものを見て覚えること。これがきちんとできていれば、人によって言っていることが違うことを少なくすることができます。また、aさんの仕事を、bさんでもできるようになります。今回の漫画で伝えたいのは、誰でも同じ知識を持ち、意識することの重要性です。


これまでの仕事の進め方からかわらければいけないときに、変えろと口でいうのは簡単です。しかし、それでは変われないでしょう。なぜなら、誰でもこれまでのやり方、自分のやり方を信頼したいからです。

漫画なら、楽しみなから、仕事の進め方を見直すきっかけを自然に提供することができます。


今回お作りする漫画は、取引先様、職人にいたるまで、20代から70代までの幅広い人達に配布予定です。


いかがでしたか。これから作る段階ですが、今から非常に楽しみで濃い内容です。是非、こちらの企業様の成長に漫画が役にたてばと思います。


この記事を読んで、ご興味いただける企業様がいらっしゃいましたら、グラスルーツ株式会社高橋までお問い合わせください。 皆様に合った良質な体験をお届けできます。

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