top of page

中堅社員に主体性がないのはなぜ?原因と改善方法|指示待ち・モチベーション低下を防ぐ育成のポイント

  • 7月21日
  • 読了時間: 13分

「中堅社員が指示待ちになっている…」そんな悩みはありませんか?

  • 「新人の頃は積極的だったのに、最近は言われたことしかしない。」

  • 「改善提案を求めても、『今のままでいいのでは』という反応ばかり。」

  • 「仕事はこなしているが、自分から新しいことに挑戦しようとしない。」


このような中堅社員に関する悩みは、多くの企業で共通しています。

中堅社員は、若手と管理職をつなぐ重要な存在です。現場の中心となって仕事を進めるだけでなく、後輩をサポートしたり、業務改善を提案したりする役割も期待されています。


しかし実際には、「主体性がない」「やる気が感じられない」「モチベーションが低い」「指示待ちになっている」と評価される中堅社員も少なくありません。

この記事では、中堅社員の主体性が低下する原因を整理し、主体性を引き出すための具体的な方法について解説します。尚、この記事はビジネスゲーム・漫画を企業の教育と採用に活かす会社グラスルーツ(株)の高橋が担当します。



主体性がない=やる気がない、ではない

主体性がないはやる気がないではない

「主体性がない」と聞くと、「やる気がない社員」というイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、この二つは必ずしも同じ意味ではありません。

例えば、毎日責任感を持って仕事をこなし、残業もしている中堅社員がいたとします。

一見すると非常に真面目ですが、

・改善提案はしない

・新しい仕事には手を挙げない

・部署を超えた連携は自分から行わない

という状態であれば、周囲からは「主体性がない」と見られてしまいます。

本人には仕事への責任感や意欲がある一方で、「自分から行動すること」が不足しているのです。

反対に、アイデアを積極的に出し、周囲を巻き込みながら行動する社員は、「主体性がある」と評価されます。つまり主体性とは、「頑張っているかどうか」ではなく、「自ら課題を見つけ、周囲と協力しながら行動できるか」という行動の質を指します。

そのため、「もっとやる気を出せ」と伝えるだけでは、主体性は育ちません。

主体的に考え、行動する経験を積み重ねることが重要なのです。



中堅社員の主体性が低下する6つの原因

中堅社員の主体性が低下する原因

1. 現状維持が評価される経験を積んできた


新人時代は、「ミスをしないこと」「決められた仕事を正確にこなすこと」が評価されます。その結果、

「余計なことはしない方がいい」

「勝手な判断はしない方がいい」

という行動が習慣になってしまうことがあります。しかし、中堅社員になると求められる役割は変わります。仕事をこなすだけでなく、「もっと良くするにはどうすればよいか」を考え、周囲を巻き込みながら改善することが期待されます。

新人時代の成功体験から抜け出せないままでは、主体性を発揮しにくくなります。


2. 自分の役割が曖昧になっている


新人には教育担当がおり、管理職には明確な責任があります。

一方、中堅社員は最も役割が曖昧な立場です。

「どこまで判断してよいのか」

「どこまで改善提案してよいのか」

「若手を指導してよいのか」

こうした迷いがあると、自ら行動することを避けるようになります。

主体性を発揮するには、「何を期待されているのか」が明確であることが重要です。

3. 仕事の全体像が見えていない


毎日の業務に追われていると、自分の担当業務だけを見るようになります。

その結果、

「この仕事が会社全体にどう影響しているのか」

「他部署はどんな課題を抱えているのか」

が見えなくなります。全体像が見えなければ、改善点にも気づきにくくなります。

主体性とは、自分の仕事だけでなく、組織全体を見て行動する力でもあります。

4. 情報共有が不足している


主体性が高い社員は、情報を積極的に集め、必要な人へ共有しています。

反対に情報共有が少ない職場では、

「知らなかった」

「聞いていない」

「誰かがやると思っていた」

という状況が起こりやすくなります。情報不足は、主体性を失わせる大きな要因です。

自分が持っている情報が全体にどのような影響を与えるのかを理解していなければ、自ら発信しようという意識も生まれません。

5. 発言しにくい職場になっている

改善提案をしても、

「前例がない」

「余計なことをするな」

と言われてしまえば、誰でも発言を控えるようになります。

また、失敗した人だけが責められる職場では、「挑戦するより、何もしない方が安全」という考えが広がります。主体性は個人の性格だけで決まるものではありません。

安心して意見を言える環境があってこそ、主体的な行動が生まれます。

6. 「考える仕事」より「こなす仕事」が増えている


近年は業務効率化が進み、マニュアルやシステムが充実しています。

その一方で、「決められた通りに仕事を進める」ことが増え、自ら考える場面が減っている職場もあります。もちろん標準化は重要ですが、それだけでは主体性は育ちません。

自分で考え、仲間と議論し、意思決定する経験を積む機会が少なければ、主体性は自然と低下していきます。だからこそ企業には、日常業務とは別に「考える経験」を意図的に設計することが求められています。



中堅社員の主体性を引き出す組織づくり|管理職ができること

中堅社員の主体性を引き出す組織作り

前章では、中堅社員の主体性が低下する背景には、本人の意識だけでなく、役割の曖昧さや職場環境が影響していることを解説しました。

では、主体性を高めるには何をすればよいのでしょうか。

「もっと積極的に行動してほしい」

「自分で考えて動いてほしい」

と伝えるだけでは、多くの場合、行動は変わりません。

主体性は「精神論」で身につくものではなく、組織の関わり方や経験の積み重ねによって育まれるものです。

ここでは、管理職や人事がやってはいけない行動や、主体性を発揮させるポイントを紹介します。


主体性を奪ってしまう管理職のNG行動



まずは、知らないうちに主体性を奪ってしまっているケースを見ていきましょう。


NG① 指示ばかり出してしまう


「次はこれをやって。」

「この手順で進めて。」

忙しい職場では、指示を出した方が早く仕事が進む場面もあります。

しかし、それが続くと社員は「指示を待つこと」が当たり前になります。自分で考える必要がなくなるため、主体性は育ちません。指示が必要な場面と、自分で考えてもらう場面を意識的に分けることが大切です。


NG② 正解だけを求める


改善提案を求めながら、

「それは違う」

「前にも失敗した」

とすぐに否定してしまうと、社員は次第に意見を出さなくなります。

主体性を育てるには、正解だけを求めるのではなく、「まずは考えたこと」を評価する姿勢も必要です。特に中堅社員には、「正しい答え」よりも、「自分なりの考えを持つこと」が求められます。


NG③ 役割を曖昧にする


「気づいた人がやればいい。」

この言葉は一見すると自主性を尊重しているようですが、実際には責任の所在を曖昧にしてしまうことがあります。主体性は、「何を期待されているか」が分かっているからこそ発揮されます。

例えば、

若手の相談役になる

業務改善を月1件提案する

他部署との情報共有を担当する

など、期待する役割を具体的に伝えることが重要です。



主体性を育てる4つのポイント


ここまでのNG行動も踏まえて、主体性を発揮させる3つのポイントをみていきましょう。


1. 「目的」を共有する

仕事の手順だけを伝えるのではなく、

「なぜこの仕事をするのか」を共有することが重要です。

例えば、「資料を作ってください。」ではなく、「営業担当が提案しやすくなり、お客様への説明が分かりやすくなる資料を作ってほしい。」と伝えるだけで、社員は目的を意識して工夫するようになります。目的が分かれば、自分なりの改善案も生まれやすくなります。


2. 判断する機会を増やす

主体性は、判断する経験によって育ちます。

例えば、「A案とB案なら、どちらが良いと思う?」

「あなたならどう進める?」と問いかけるだけでも、自分で考える機会になります。

最初から大きな決定を任せる必要はありません。小さな判断を積み重ねることが、自信につながります。


3. 振り返る時間を作る


仕事は「やって終わり」になりがちです。しかし、主体性を高めるには、

うまくいった理由

失敗した原因

次回改善できること

を考える時間が欠かせません。振り返りを習慣化することで、「次はもっと良くしよう」という意識が生まれます。


4. 主体性は「一人で頑張る力」ではない


主体性という言葉から、「自分だけで何でもできる人」をイメージする方もいます。

しかし、実際の仕事では違います。主体性のある社員ほど、


周囲に相談する

必要な情報を集める

他部署へ確認する

仲間に協力を求める

といった行動を自然に行っています。

つまり主体性とは、「一人で頑張ること」ではなく、「目的を達成するために周囲を巻き込みながら行動すること」なのです。この視点を持つだけでも、中堅社員への期待の仕方は大きく変わります。



講義だけでは主体性は育ちにくい多くの企業では、主体性向上研修として講義やグループディスカッションが行われています。もちろん知識を学ぶことは大切ですが、それだけでは行動は変わりません。

例えば、「情報共有が重要です」と説明されても、実際に情報共有が不足するとどのような問題が起こるのかを体験しなければ、自分事として理解するのは難しいでしょう。

また、「職場を改善しましょう」と言われても、同じ職場で働くメンバーが何を理想としているのかを知らなければ、改善策を考えることもできません。

だからこそ近年では、体験型研修が注目されています。


ゲームやワークショップを通じて、

情報共有の難しさ

全体最適で考える重要性

人によって理想の職場が異なること

話し合いながら意思決定する難しさ


を体験すると、主体性の必要性を実感できます。

「知っている」から「できる」へ変えるためには、このような体験が欠かせません。



主体性を育てる第一歩は、「気づき」を生み出すこと


人は、誰かに「主体性がない」と指摘されても、すぐには変われません。

しかし、自分自身で

「もっと情報共有していれば結果は違ったかもしれない」

「自分が全体を見ていなかった」

「メンバーごとに職場へ求めるものが違っていた」

と気づいたとき、行動は変わり始めます。主体性を育てる研修とは、答えを教える場ではありません。自分で考え、仲間と議論し、失敗や成功を振り返りながら、「自ら動くことの価値」に気づく場です。

次章では、そのような気づきを生み出す具体的な方法として、「地図作成ゲーム」と「職場改善ゲーム」を紹介します。これらの体験型研修が、なぜ中堅社員の主体性向上につながるのかを詳しく解説します。



体験型ビジネスゲーム研修で中堅社員の主体性を引き出す|地図作成ゲーム・職場改善ゲームの活用

ビジネスゲーム

ここまで、中堅社員の主体性が低下する原因と、主体性を育てるために必要な環境づくりについて解説してきました。

主体性を高めるために重要なのは、「もっと自分で考えて行動しよう」と伝えることではありません。

必要なのは、

  • 自分で考える

  • 仲間と意見を交換する

  • 情報を共有する

  • 判断する

  • 振り返る

という経験を積むことです。

そのため、中堅社員研修では、講義形式だけではなく、参加者が主体的に関わるビジネスゲーム研修が効果的です。ここでは、中堅社員の主体性向上に活用できる2つのビジネスゲームを紹介します。


地図作成ゲームで「全体を見る力」と「情報共有力」を高める

地図作成ゲーム

中堅社員に求められる役割の一つが、自分の担当業務だけではなく、チームや組織全体を見て行動することです。しかし、実際の職場では、

  • 「自分の担当範囲だけを見る」

  • 「必要な情報を抱え込んでしまう」

  • 「相手が分かっていると思い込む」

といった状況が起こります。その結果、

  • 部署間の連携不足

  • 認識のズレ

  • 手戻り

  • 判断の遅れ

につながります。地図作成ゲームでは、参加者がそれぞれ異なる情報を持った状態で、チームで一つの地図を完成させます。一人では完成できず、メンバー同士で情報を共有しながら進める必要があります。


グラスルーツ(株)の開発する地図作成ゲームは以下よりご確認ください。

地図作成ゲームで体験できる主体性のポイント


1. 自ら情報を取りに行く力

ゲームでは、待っているだけでは必要な情報は集まりません。

「誰が何を知っているのか」

「不足している情報は何か」

を考え、自分から質問する必要があります。これは実際の仕事でも同じです。

主体性のある社員は、問題が発生してから指示を待つのではなく、自ら必要な情報を集め、行動します。


2. 自分だけでなく全体を見る視点

自分が持っている情報だけでは、正しい判断はできません。

他のメンバーの情報と組み合わせることで、初めて全体像が見えてきます。

これは職場でも同じです。

営業だけ、製造だけ、管理部門だけという部分最適ではなく、会社全体として最適な判断をすることが、中堅社員には求められます。



3. 情報共有の重要性を体感できる

ゲーム終了後には、「もっと早く共有すればよかった」

「自分から確認すればよかった」という気づきが生まれます。これは、単に「情報共有は大切です」と説明されるよりも、強い学びになります。なぜなら、自分自身の行動によって結果が変わることを体験できるからです。



職場改善コンセンサスゲームで「理想の職場」と「価値観の違い」を理解する

職場改善コンセンサスゲーム

中堅社員の主体性を高めるためには、職場を自分事として捉えることも重要です。



しかし、職場改善を考える際に問題になるのが、「良い職場とは何か」という考え方が人によって違うことです。例えば、ある社員は、

「自由に意見を言える職場が良い」

と考えるかもしれません。一方で、別の社員は、

「ルールが明確で安心して働ける職場が良い」と考えるかもしれません。

どちらも間違いではありません。しかし、お互いの考えを理解しないままでは、職場改善は進みません。職場改善コンセンサスゲームを活用すれば、自分の感じる職場の理想、チームの感じる職場の理想を知り、チームと個人の考えの差を知ることができます。


職場改善ゲームで体験できる主体性のポイント


1. 自分が職場づくりの当事者になる

職場改善ゲームでは、参加者自身が、

「どんな職場にしたいか」

「何を大切にしたいか」

を考えます。誰かが決めた改善策を実行するのではなく、自分たちで理想の状態を考えることがポイントです。この経験によって、「会社や上司が変えるもの」ではなく、「自分たちも変えていくもの」という当事者意識が生まれます。


2. メンバー同士の価値観の違いを知る

職場では、同じ部署で働いていても考え方は異なります。

若手社員は、「挑戦できる環境」を求めるかもしれません。

ベテラン社員は、「安定して仕事ができる環境」

を重視するかもしれません。中堅社員には、こうした違いを理解しながら、メンバーをつなぐ役割が求められます。


研修後の振り返りが行動変化につながる


ビジネスゲームは、実施するだけでは十分な効果を発揮できません。

重要なのは、ゲーム後の振り返りです。

例えば、地図作成ゲームでは、


情報共有は十分だったか

自分から確認できていたか

チーム全体を見ることができていたか

を振り返ります。


職場改善ゲームでは、

自分と他者の職場観にはどんな違いがあったか

相手の立場を理解できていたか

明日から職場で変えられることは何か

を考えます。

体験を仕事につなげることで、ゲームで得た気づきが実際の行動変化につながります。



中堅社員の主体性向上には「考える機会」が必要


中堅社員の主体性を高めるためには、単に「もっと積極的に動いてほしい」と求めるだけでは不十分です。

主体性とは、性格や能力だけで決まるものではありません。自分で考え、仲間と協力し、課題を解決する経験によって育てることができます。地図作成ゲームでは、情報共有や全体最適の重要性を体験できます。職場改善ゲームでは、理想の職場を考え、メンバー同士の価値観の違いを理解できます。

これらの体験を通じて、中堅社員は「与えられた仕事をこなす人」から、「より良い職場や組織を自ら作っていく人」へ成長していきます。

中堅社員の主体性不足に悩む企業では、まず社員が自分で考え、対話し、行動する機会をつくることが重要です。


今回の記事内容や、ビジネスゲーム等にご興味いただけましたらグラスルーツ(株)の高橋までご連絡、問い合わせください。


コメント


bottom of page